★琥珀さん、俺、オンラインだめだわ。【vol.23】

タイトルは「HiGH & LOW THE MOVIE2 END OF SKY」において、青柳翔演じる九十九さんがAKIRA演じる琥珀さんに呟く有名な台詞「琥珀さん、俺、車ダメだわ」が元ネタだがそんなに詳しく説明するほどのことではありません。
近藤あゆみ 2024.11.13
誰でも

コロナ禍から何年もやってきてすっかり慣れた方々には「何をいまさら…」と言われそうですが、

いやーーーーー私やっぱオンラインmtgが苦手。

初めてオンライン飲み会した時から苦手かもと思ってましたが、それから何度やっても苦手。慣れてくれば慣れてくるほど新鮮に「苦手だ…」と感じ、最近では憎しみすらわいてきた。
以下、私の苦手ポイントを挙げつらうのでオンラインプロの皆さんは生温かく見守って下さい。

どうしても顔を作ってしまう

初めてのオンライン飲み会で「自分の顔をずっと自分で見なきゃいけない状況」というのが、コンプレックスの強い身としては本当に苦痛だった。
私は普通の顔が仏頂面でおっかなく見えるので、オンラインmtgではつとめて口角を上げるようにしてる。疲れる。
そしてだいたい話されてる内容より「自分がどういう顔で映ってるか」を気にしてしまう。自己嫌悪。

そこいくとオンライン慣れしてる人たちは「いま素です」って顔を平気でしてるし、映りのいい角度とか特に気にしてない。尊敬する。

みんな冷たい人に見える

自宅から出席してる人はわりと見栄えを気にしてる(明るさや角度を調節している)ので柔らかく見えるけど、オフィスから出席してる人たちは自席からそのまま映ってるため、青く暗めの照明と影のせいで総じて恐く見える。話しててヒヤヒヤする。

あと「このmtgで私は発言しなくてもいっか」と決めた人が完全に虚無の顔になり傍観者として画面の端に佇んでいて、それがまあまあ耐えられない。各々の事情や利便性の問題だとはじゅうぶん分かってても、カメラオフや音声オフにしてる人に軽く憎しみを覚えたりしてしまう…未熟である。

ムダがなさすぎて詰む

これは別のとこにも書いたけど、もう一回書く。
「一見ムダに思える空間や情報がなくなると、人は病む」というのが私の持論だ。
空間の広がり。窓の外の景色。周囲のざわめき。目の前の相手から発するたたずまいや温度。かすかな目の動き。手の動き。世間話。目をあげるとそこにいる人々。これらは仕事には何ら関係がないし不必要…に見えて、実は心のゆとりと関係の温かさをもたらす大事な要素だったのだ。
オンライン画面はそれらをどんどん削ぎ落としてオフにすることができるので、相手の感情や雰囲気を感じとるのがめちゃくちゃ困難。画面に人がたくさんいても遮断と孤立を感じておおむね不安。

時間のはみ出しが許されない

みんなmtgの予定がギチギチに入ってるみたいで、ほんの2、3分オーバーしただけでも「あ、次があるのでこれで」と潮が引くように退出してしまう。リアルのmtgならそんなことはほとんどなかったので、アイデア出しが盛り上がって多少長引くこともできた。
それ自体良くないことかもしれないけど、オンラインの「はい時間ですサヨナラ」が私はとってもさみしい。「まだ話が何ひとつまとまってないのにー!」って地団駄を踏む。

化学反応が起こらない

「会話がかぶる」が許されないのはわりと致命的だよね。
1人が話すと他の人は黙って聞くしかなく、発言の機会をうかがわなきゃいけない。相槌や合いの手が入れづらく、そうするとトークセッションは起こらず、場の空気が醸造しづらく、熱も生じにくい。言葉や空気がクロスしたり溶け合ったり絡み合ったりすることって大事だったんだなって思う。ぐぬー。

「気の合わない上司と毎日サシでオンラインmtgしてたらメンタルをやられて退職した」という後輩の話が今ならよく分かります。あの頃は「ええいラチがあかん!会いに行くわ」ということができないからつらかっただろうな。

こんなに相手の顔がでっかく表示されてるというのに、それぞれ遠くの宇宙船や別の惑星から通信し合ってるような果てしない距離を感じちゃうよ。

書けば書くほどふるーい時代の人間の愚痴に聞こえる…すいません。オンラインプロの皆さん、こういうの一体どうやって乗り切ったんですか?

オンラインmtgに血を通わせたり、盛り上げるためのコツやハックみたいなものがあるなら教えてほしいです。また「分かるぜ…私もこういうとこが苦手」「いやむしろオンライン大好き」というご意見などもあったら、コメント欄になんか下さい!

ではまたね!

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