★さて、投票後の私たちは。【vol.43】

すごく寒いけど日は確実に長くなってて、暖かい日も増えると思うとうれしいな。
近藤あゆみ 2026.02.12
誰でも

前回の★投票前にどうしても。【vol.42】、読者さまにもそれ以外の人にもたくさん読んで頂き、ありがとうございました。

それにしても大変しんどい結果になりましたね。
(しんどくねーよ嬉しいよ、という方にはごめんなさいよ)

私は投票日当日は友人の結婚式〜三次会まで行ったので、結果は夜中近くに見ました。銃でズガーンと撃たれたみたいな嫌な衝撃と絶望を喰らいました。
でも、その日があまりに「新しい夫婦のしあわせの始まり」に満ち満ちていたので勝手にやる気が出て「彼らの将来のためにも、もっとNOを言い続けるぞ」という気持ちになったりしました。

隣人と殴り合ってもなぁ

翌日からSNSは「あの政党に投票した奴がバカ」「あの政党の躍進(または大敗)の理由が分からない奴はバカ」「お前が悪い」「アイツが悪い」の言い合いだらけ。
持論や議論は自由であるべき!でもどんなに言い合ってもお互いが「そっか!俺はバカだった」と“気づく”はずはない。市民同士で向かい合って殴り合ってどうすんの…とも思うのです。

主義主張が全く合わない(というか真逆)かつ荒い口調の相手に腹を立てないことってほんっっとに難しい。私はそもそも短気で喧嘩っ早いのですぐ「バッカじゃねえの??」「こんなこと言う奴ゆるさん!」とか心の中で悪態ついちゃうし。
それでも「私たちが対立と分断の道に進むことって、為政者の思うつぼだよな…」と己に言い聞かせながら暮らしてます。

ここ1年くらいずっと「主義を憎んで人を憎まず」って言葉が頭に浮かんでいたので、今ものすごく難しいけどそれを肝に銘じよう、銘じようとしてるとこです。

(だからといって政治に関しては「優しい言い方が大切」「批判はダメ」「好かれる努力を」とかいうことでは全然ないと思ってる。それは違う)

サクッとゆるっと

投票翌日の夜に「明日官邸前で改憲と戦争の道に反対する緊急行動がある」という告知を見ました。デモですね。
選挙時に政治家の街宣を聴きに行ったことはありますが、デモに参加したのはインボイス反対デモ、ただ一度きり。

行くか迷ったけど、SNSを眺めて悶々としていると気持ちがどんどん暗くなると思ったので、急いでCanvaでこれを作って、クリアファイルに厚紙と共にはさんで電車に乗りました。

データ上はくっきりした赤と青の原色なのに、プリンタ出力するとこうなる…。イラストはCanva有料素材です。

データ上はくっきりした赤と青の原色なのに、プリンタ出力するとこうなる…。イラストはCanva有料素材です。

官邸前には多くの人が集まっていて、社民党の福島みずほ氏や共産党の山添拓氏も駆けつけスピーチをしていたそう(私はそれには間に合わなかった)。
デモ慣れしていそうな方々、可愛い形のペンライトを掲げた若い女性たち、顔を隠すように手ぶらでひっそりと、でも最後までしっかり立ち続ける人、いろんな人がそこにはいました。

「これだけの人が同じ思いでいるんだな」と可視化できたことだけで、ずいぶんとモヤモヤが晴れ、心強い気持ちになりました。

A4サイズのコレがあれば、気恥ずかしいとき顔も隠せます

A4サイズのコレがあれば、気恥ずかしいとき顔も隠せます

1時間くらいでデモ(というか官邸前スタンディング)は終わって地下鉄に乗ったら、ちょうど会社帰りの夫とタイミングが合ったので表参道で待ち合わせた。
「サクッとデモ行った」と言ったら夫に「サクッと行くもんなの?(笑)」と笑われたけど、デモなんてサクッと行ってゆるっと参加すりゃいいのだ!と(まだデモ2回目のくせに)いばっておきました。

ライブと一緒で、ニワカ勢(私)からガチ勢までいろーんなタイプの参加者がいることが分かった。
怒りプラカードや強いシュプレヒコールはべつに強制でも必須アイテムでもない。
ライトな層がもっともっと気安く参加できるようになれば、どんな人も居やすい空気ができるんじゃないかな。
米国や韓国の市民のようなきっぱりした政府への抗議活動って、日本ではまだまだほど遠いけど、まずはそこにつながる一歩として。

方法はまだまだある

私は、私の身内と友人知人とその家族と、そして苦手なあの人や見ず知らずの誰かもみんな、

・高額な医療費で治療を断念したりせずに済む
・困った時に「自己責任だ」と切り捨てられない
・外国人やマイノリティを憎むようにならない
・外国人やマイノリティというだけで差別排斥されない
・いつの間にか徴兵や戦争に参加させられたりしない
・自由な思想や発言を抑圧されない
・夫婦別姓や同性婚ができるように

そうなってほしいだけ。

「はだしのゲン」「太陽の子」育ちなだけで、特定の政党や政治家や宗教に特に心酔や傾倒はしてない。敵なんてべつに作りたくない。

今回の結果はしんどいけど、同じ思いでいる静かな人々が(投票先問わず)いっぱいいることに気づいたのはよかったこと。これからも、選挙以外で姿勢を示す方法をみんなで探って、気軽に参加できたらいいなと思います。あきらめないためにも。

為政者に対しては、常に監視と疑いの目を。
市民に対しては、想像力と寛容と思いやりを。
逆、やってどうすんだ。

ではまたね!

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