★逆らったらいい。【vol.5】
大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!今年も「よそみのあゆみ」をよろしくお願いいたします。
2024年一発目は景気よく明るいことでも書こうと思ってたけどそんな気分じゃなくなってしまいました。SNSでは国や民間の対応について色んな論争が巻き起こり殺伐としてしまった。私も誰かの呟きを見て怒りがわいてわーっと書いた後どんよりしたし。
みなさんの考えも色々でしょうからそれについては書きません。でもその中で思ったことを書きます。
「上」に従う必要なし
最近世間を覆う「上の言うことに従え」と「他人に迷惑をかけるな」という風潮が私はマジで苦手だ。それが痛いほど分かったこの新年。
これらの言葉はパッと見とても常識的で大人なんだけど、ニュアンスとして前者は「自分で判断するな、公式に異論を唱えるな」で、後者は「右に倣え、目立つな」だ。このことがイヤでイヤでしょうがない。
よく考えてみたら私は義務教育後、問答無用で従わされるような強権的な「上」を戴いてこなかったのだった。
新卒で入社した広告会社、その後のITベンチャー、もちろんどちらも「上」はいたけど、職種のせいで「面白い案といい言葉を持ってきて」の至上命題のもと、自由に放牧されていた。むしろ「言われた通りにしたら自分の存在意義がない」だったかもしれない。Aっぽい感じがものが欲しいと言われてAっぽいものを持っていくのはあほである、みたいな。
なので会社員経験の中で「上に従う」という感覚が育つどころか、基本的にあんまり言うことを聞かず、脇道にもそれれば反論もばんばんするような社員に育ってしまったと思う。過去の上役のみなさん、ありがとう。そしてごめんね。
自分がその人の信条や言動に惚れて「この人の言うことなら間違いない」と心酔するなら別だけど、「上」なんてただの「上位の役職のひと」(または雇い主)に過ぎない。別に上の指示を待つ必要もないし、必要なら勝手に動けばいいし、指示や教示が降ってきたとて、納得いかなきゃ堂々と反論すればいい。私たちは兵士ではないのだから。
(まして国や自治体の「上」は民の代表なだけであって「私たちを統率し指示を与えてくれて、最後いい感じにしてくれる人」なんかじゃないしね!)
「自分自身がまず動く」「決定力がある」「下に従順さより独創性を求める」「最後は責任を取る」…そんな「上」の言うことならぜひ聞きたい。頑張って期待に応えたり、いい意味で予想を裏切るようなアウトプットを持って行きたい!と思う。でも、そうじゃないなら言うことなんて聞きたくないよね。
トップは出張れよ
「マッドマックス 怒りのデスロード」のイモータン・ジョーもそうなんだけど、主人公たちを殲滅するために部下にまかせず自らずんずん乗り込んでいく(そしてやられる)タイプの悪役ボスを見てると「自ら現場に出向くのはトップとしてえらいなー」とか思ってしまう。
やっぱりトップは現場をその目で見ないと。そして現場にいる人たちの言葉を聞かないと。司令室にいて、枝葉を削ぎ落とされて小ぎれいにまとまった報告だけを聞いてたって実情は分からないと思う。
そして現場の人たちも、遠くから降ってくる指令なんかより、「来て、聞いて、考えてくれた結果」の対応を仰ぎたいだろう。泥まみれの場所、キツく汚く過酷な現場、そういうところに長靴をドロドロにしながらトップが来てくれて自分たちと対話してくれたなら、「信頼できる。この人のために働こう」って思うかもしれないじゃないか。イモータン・ジョーを見習え。(まああれはあれで部下が振り回されすぎて大迷惑なんですけどね…)
どうせ神輿をかつぐなら、現場にどんどん来て話を聞き、「思うようにやれ」「臨機応変にいけ」「責任は私がとる」という人物をかつぎたい。いつまで経っても色んな理由をつけて現場にゆかず、自分の地位固めに一生懸命な人物なんてまっぴらごめん。
言うこと聞いて列をはみ出さないようにと目を光らせてる一群からは、ずんずんはみ出して勝手に歩き出したほうがマシ。
結局、自分の主人は自分しかいない。誰のおメガネにもかなう必要なんてないし、誰かの指示を待ってじっとしてる時間ももったいないなーと思いました。
ではまた来週!(今週か?)
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